その”わかってくれない”、宛先を間違えているかもしれません・・

こんばんは。

心理カウンセラーのヤタです。

お盆に、5年ぶりに名古屋へ帰省してきました。

5年も経つと、街って変わるものですね。
知らないお店ができていたり、空き地に大きなマンションが建っていたり。

そんな風景をみて歩きながら、ぼんやり思ったんです。

街は5年でこんなに変わるのに、 自分の内側の景色って、どうだろう?って。

今日は、そんな話をさせてくださいね。

目次

■ 頑張っているのに、報われない

カウンセリングで、こんなご相談をよくいただきます。

「夫は、私のことをわかってくれないんです」
「彼は、私の気持ちを蔑ろにするんです」
「上司は、私の気持ちなんて、まったく理解してくれません」

伝えているし言葉も選んでいる。
タイミングだって考えている、それなのに、届かない。

これ、本当にしんどいですよね。

しかも、しんどさの一番きついところって 「うまくいかないこと」そのものじゃないんです。

こんなに頑張っているのに、 その頑張りに、誰も気づいてくれないこと。

このポイントだと思うんですよね。

夜、洗い物をしながら 「私、何やってるんだろう」って思う瞬間。

あれが、いちばんこたえるし、自分の現状に愕然としてしまうことも・・。

でも、頑張っているのは、素晴らしい事なので、その頑張りは認めていきましょうね。


その上でここで、ひとつお伝えしたいことがあります。

そもそもコミュニケーションというのは、あなたのやり方が下手だからではありません。

そもそも、めちゃくちゃ難しいことに挑戦しているからでもあるんです。

だって、考えてみてください。

自分の心の中にある、まだ言葉になっていない気持ちを、 なんとか言葉に変換して、 相手のタイミングを見て、 機嫌もうかがって、 それでも伝えようとしている。

これ、簡単じゃないですよね。
プロでも難しいと思いません?

様々な感情だってあるのに、それを乗り越えて伝えようとする。

しかも、あなたは何度も失敗しているのに、 まだやめていない。

伝え方の本を読んだり、 講座に出たり。

それって、すごいことだと思うんですよね。

■ なぜ、そこまでするのか

じゃあ、なぜそこまでするんでしょう?

意地でしょうか、 違いますよね。(笑)

あなたが伝えたいのは「わかりあいたい」から。

もっと言うと、 その人との関係を、まだあきらめていないからだと思うんですね。

本当にどうでもいい相手には、 人は伝えようとしません。

黙って距離を取ります。

でも・・

伝え続けているということは、 その人と、ちゃんと繋がりたいということ。

あなたがしんどいのは、 冷たいからでも、わがままだからでもなく、 その関係を大事にしたいと思っているのに、繋がることが出来ないからしんどいですよね。

そこは、どうか誤解しないでいてほしいと思います。

……とはいえ、です。

ここで、ちょっとだけ立ち止まって欲しいのですが、なぜ、そこまで頑張れるんでしょうか?

考えたことありますか?

普通なら、途中で疲れて手を放します。
でも、あなたは放さない。

・なぜ、そんなに「わかってほしい」のか。

・なぜ、わかってもらえないことが、 これほどまでに痛いのか。

・なぜ、そんなに繋がりたいのか?

ここ、けっこう大事なところじゃないかなって、思うんですね。

■ ある女性の話(架空の例です)

たとえば、こんなご相談があったとします。

彼女は夫に、何度も「話を聞いてほしい」と伝えていました。
本も読んだし講座にも出た。

それでも、伝わっている感じがしない。

あるとき、彼女がぽつりと言ったんです。

「そういえば、小さい頃も同じだったかも・・」

弟が生まれたばかりで、お母さんはいつも忙しくて。

彼女に言うう言葉は

「あとでね」
「今、手が離せないから」
「お姉ちゃんだから我慢できるよね」って。

彼女は、わがままを言っちゃいけないと思って、 静かに待つ、いい子になったんですね。

そして、その待っていた時間のどこかで、 ひとつの前提が、そっと心の奥に置かれたんです。

「私の話は、後回しにされる」
「私の話は聞いてもらえない」

この心の中に出来た前提が、関わる人全ての人に対する見方にリンクします。

普通に対応してくれていても、手が離せずに返事を一回しなかったことにフォーカスをして「ほら、やっぱり私の話は聞いてくれない」と解釈したり。

仕事が忙しくて明らかに疲弊して、眠そうな彼に話をした時に「うん?ゴメン今、何か言った?」と言われると「やっぱり聞いてもらえないんだ・・」

このように、相手との関係性で「後回しにされる」「話を聞いてもらえない」を探し始めるんですね。

(本人も悪気はないわけなので、しんどいですよね)

でも、これって一体、どこからやってきたのでしょうか?

勘が良い方はお気づきだと思いますが、それは、幼少期時代に前提を作った相手。

つまり、お母さんに対しての思いが原因になり、心の前提が作られている訳です。

そのことを、彼女に話すと

最後に、彼女はこう言ったんです。

「私、夫と話してるつもりで、  ずっとお母さんと話してたのかもしれません」

目の前の夫に話しているつもりだったのに、心では、夫ではなくお母さんに向かって話しをしていた。

これは、お母さんからもらえなかったものを、夫からもらおうとしてしまう心理が原因で、起きてしまう事象なんですね。

図解にするとこんな感じです↓

■ もしかすると・・

カウンセリングでは、この心の中にできた前提について、扱っていきます。

いま、あなたが伝えようとしている相手。

その人に本当に言ってほしい言葉って、 もしかしたら、 ずっと昔から聞きたかった言葉ではないでしょうか?

例えば

「よく頑張ってるね」
「あなたのこと、ちゃんと見てるよ」
「○○ちゃん、大丈夫だよ」とか。

そして、もしそうだとしたら・・

いま目の前の人が何を言っても、 足りないんです。

宛先が、そもそも違うので。

これは、あなたのせいでも、相手のせいでもなく、心の仕組み上、ただ、そういう仕組みになっている、というだけの話なんですね。

(上記の図解を参照してくださいね)

例えば

朝起きて、なんだか世界がぼんやり見える。

「今日は曇りかな」と思って、窓を拭く。

まだぼやけてるので 照明を明るくしてみる。

それでも、スッキリしない。

そこで、ふと気づくんです

「あ、メガネが汚れてる」って。

笑い話みたいですが、 心の中でも、これとよく似たことが起きています。

窓(=相手)を、何年も、丁寧に拭いてきた。

拭き方の講座にまで通って、やり方も教えてもらったが綺麗にならない

よく見ると、曇っていたのは窓ではなく、メガネのほうだった。

これは「あなたが悪い」ではなく、 拭く場所が違っていただけ、という話なんですが、汚れた眼鏡をかけていると、汚れた世界に見えてしまい、汚れている世界を証明する証拠ばかりを集めてしまいます。

夫が3回ちゃんと聞いてくれても、 4回目にスマホを見ながら「うん」と言ったら、その1回だけが刺さって、一日中忘れられない。

でも・・

本当はちゃんと3回は聞いてくれたのに、その3回のカウントは、なぜか残らない。

これは、心の前提という眼鏡をかけているので、3回のカウントが残らないというだけなんですね。

■ ご提案:一度、宛先を確かめてみませんか?

このような時にカウンセリングでは「相手を変えようとするのを、いったんお休みしてみませんか?」と提案します。

その代わりに、向き合ってもらうのは、あなたの心の前提。

「私が本当に、誰から聞きたかった言葉なんだろう」
「私は、いつからこの前提を持っているんだろう」

もし、その奥に昔の気持ち(痛みや感情)が残っているなら、 そこをセラピーなどで癒していきます。

順番が逆に見えるかもしれません。

でも、メガネがきれいになると、 相手が何も変わっていなくても、 見える景色が変わるんですね。

そして不思議なもので、 あなたの前提が変われば、伝わり方まで変わっていきます。

■ その感受性は、じつは才能です

もうひとつ、お伝えしたいことがあるんです。

それは、あなたは、相手の小さな態度に気づいてしまう人。

声のトーン、目線、返事の間。

ここに、とても敏感に反応してしまうんです。

それは、とてもしんどいことでも、あるんです。

(気づかなければ、こんなに傷つかずに済んだのにと思いますよね)

でも、それは同時に、 人の気持ちを細やかに感じ取れることや、察すること、空気を読むこと、でもあります。

いま、それは全部「傷つく方向」に使われていますし、 自分を責める材料になっています。

もったいないと思いませんか?

実はこれって、全て、あなたの才能や魅力、価値に変わります。

その感受性、自分のためだったり、喜びや幸せのために使えるということ。

・誰かの気持ちをさっして、寄り添ってあげたり

・誰かの気持ちや言葉にならない思いを、分かってあげたり

・相手の人と向き合ってあげることや、コミュニケーションをとってあげたり

「問題の陰に才能があり、問題の裏側にはギフトがある」

この言葉通り、あなたが苦しんできたことは、全て、誰かに与えることができ、そして、あなたの喜びや幸せに変わります。

■ 最後に

これからの人生を 「わかってもらえるように頑張る」ことに使うのか。

それとも、「わかってもらえなくても、私は大丈夫」というところから 人と関わっていくのか。

どちらもあなたは選べます。

ただ、後者を選びたいなと思われたなら、 そのメガネを外す作業が必要になってきます。

自分のメガネは、自分では見えません。

視界そのものになっているので、当たり前すぎて疑えないんですね。

だから、鏡が必要になります。
その鏡こそ、カウンセリングの場所になりますので、ぜひ、自分の眼鏡を外したい方は、カウンセリングをご利用くださいね。

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