
【冒頭】
先ほどの記事で、回避型の男性の特徴を15個お伝えしました。
読みながら「彼のことだ…」と感じた方も多いと思います。
実はあの記事に書いた特徴の多くは、かつての私自身のことです。
音信不通にして逃げる。
親密になると急に冷たくなる。
愛情を試す。
束縛を嫌い、自由を求める。
全部やっていました。
私はこのような男性を「野良猫男子」と呼んでいます。
近づくと逃げる、でも離れると気になる。
気まぐれに甘えてくるけど、捕まえようとすると全力で逃げる。
その裏側には、本当は近づきたいのに、怖れを感じて近づけないジレンマ・・。
まさに野良猫です。
今から書くのは、心理学の解説ではありません。
野良猫男子だった男が、愛する人から逃げ続けた日々のリアルな本音です。
あなたの彼が今、何を感じているのか。そのヒントになるかも知れません。
【第1章】野良猫男子が生まれた日
私は生後1ヶ月で、産みの母親と生き別れています。
両親の離婚で、なぜか長男という理由で父親方に引き取られ、母親の顔を見ることなく育ちました。
このことで、私の心の奥底にある信念が刻まれます。
「私は女性から見捨てられる」
これが、野良猫男子の始まりでした。
幼少期は叔母のところで過ごしましたが、父親からはなかなか会いにも来てくれず、ずっと一人ぼっちを感じていました。
「自分はどこに行っても見捨てられる」
この思いがどんどん強くなっていきます。
後に父親は再婚しましたが、後妻の母にも心を開くことができません。
「絶対にいつか捨てられる。でも今、見捨てられたら生きていけない・・」
「だから言うことを聞いておかないと」
「良い子でいないといけない・・」
自分の意見や想いは全て封印して、相手の顔色を見ながら生きていました。
この生活が当たり前になると、自分の心を抑えていることが、普通なんだと勘違いしていきます。
常に周りの人の顔色や態度を意識して、最終的にはいつも疲れてしまう。
どうしたいの?という自分の思いよりも、どうすればいいか?という解決思考。
淋しい気持ちを抱えながらも「淋しい」とは言えず、「自分はいつか捨てられるから」と思い込んで生きていく。
完全に他人軸で「自分が自分ではない」という人生でした。
この思いを持ったまま恋愛をすると、どうなるでしょうか?
そうです、上手くいくわけがないんです。
だって、自分というものがないのですから。
いつも、不安と怖れのフィルターをかけながら、恋愛をしていく。
その世界は、どれだけ相手の女性が愛を与えてくれても、不安と怖れのフィルターの影響で自分を傷つける世界へと変わっていきます。
野良猫(回避依存)男子は、愛を感じられない日々を生きているのです。
【第2章】愛情を試し続けた日々
それでも心の奥の深いところでは「女性に受け入れてほしい」という想いがあり、15歳で初めての彼女ができました。
そこから、恋人が途切れたことはありません。
でも、これはモテるということではないんです。
ずっとずっと母親からの愛を求めながら、また傷つくのが怖いために、向き合えないことを繰り返す。
いつ、1人ぼっちになって良いように、次の女性をキープして。
「自分は愛される価値もなくて、どうせ見捨てられる」と思っているので、自分に愛される自信なんて全くないし、相手を信じることができません。
だから、彼女の愛情が本物なのかを、検証しないといけませんでした。
どうやって検証するのか。
彼女の嫌がること、怒るようなこと、嫌がらせ、連絡を無視、デートに遅刻。
「ねえ、こんなことしても大丈夫なの?」
「こんなことしてもまだ一緒にいてくれるの?」
「本当はこんなことしたら嫌いになるでしょ?」
「はい、どうせ居なくなるんでしょ?」
こうやって、彼女の愛情を試していました。
(本当に、今を思えばクソみたいな奴ですよね、相手の方には申し訳ないと思っています)
ある研究者の方が言っていた言葉が、今でも忘れられません。
「試す」という行動の前提は「破壊」である。
つまり試すことは壊れることにしかつながらず、絆を深めることには絶対にならない。
その通りでした。
お付き合いした彼女はみんな、涙を流して去っていきました。
「どうして、こんな事をするの!!」
「あんたなんて、最低!!」
「もう、顔も見たくない!!」
こんな言葉を言い残して去っていくのですが、その言葉を聞いて私は不思議と安心していたんです。
「ほら、やっぱり見捨てるんじゃないか」って。
でも、やっぱり悲しいんです、淋しいんです。
彼女のことが好きな気持ちがあったから。
そして、その後に猛烈な罪悪感から自分を責めて、自己嫌悪する。
この繰り返しでした。

5年付き合った彼女は、どれだけ私が愛情を試しても、目の前から立ち去ろうとはしませんでした。
普通なら嬉しいことですよね。
でも、私が感じたのは愛情ではなく「恐怖」でした。
「本当に愛されて、もっと心を開いてから別れることになったら、立ち直れない」
この恐怖に負けて、私は彼女の前から逃げ出しました。
全ての連絡をブロックして、音信不通にしたんです。
これを読んで「愛されたのに、何やってるの?」って、思いますよね。
でも、野良猫男子(回避依存)は、心の中では愛されたいのに、愛を向けられると怖れの感情を感じてしまうんです。
一般の方が、相手の言動の理解に苦しむのは、彼自身も制御できない、アンバランスな心の動きが原因になっています。
話を戻します。
1ヶ月後に自分から連絡をしたら、彼女は他の男性と付き合っていました。
「貴方が悪いんだよ。どこかに行っちゃうから」
当然ですよね、でも、感情的には物凄く悲しかったんです。
どこかで期待していたんです。
「彼女ならどんな状況でも受け入れてくれる」って。
本当に都合がいいんですし、自業自得なんですけどね。
【第3章】結婚しても逃げ続けた
その後、結婚しました。
でも、この結婚は「恐れ」で繋がったものでした。
自分に価値がないと思っている私は、容姿端麗な元嫁を連れていることで「こんなスゲー女と結婚した俺はスゲーだろ」と、他人を使って自分の価値を上げようとしていました。
元嫁も複雑な家庭環境で育ったこともあり「自分には幸せになる価値がない」と思っていたと思います。
その影響もあり、私をコントロールすることで、離れていかないようにしていました。
(お互いに似た者同士ですね)
お互いが「自分には価値がない」同士で繋がっているので、対等な関係にはなれません。
鳥かごの中に自分から入って、他人軸で生きる日々。
何をしていても「これは元嫁はどう思うのか?」と考える。
自分の感情は完全に麻痺していました。

毎日のように
「お前は本当に役に立たない」
「もっと金稼いでこい」
「お前と結婚したのは失敗だ!この貧乏神が!」
と言われ続け、何をしても認められず、けなされる。
「NO」と言えばいいだけなのに、一人になるのが怖くて本気では言えない。
自分の感情を押し殺しすぎた結果、体重は10キロ落ち、心療内科で「うつ病」と診断されました。
そこから別居が始まります。
離婚調停は折り合いがつかず不調に終わり、離婚裁判へ。
1年8ヶ月にわたる法廷での闘いが始まりました。
裁判中の生活は、まるで犯罪者のようで、誰かに見られていないか常に気を張り、世間の目から隠れるように過ごす日々。
その係争中に、好きな人ができました。
元嫁の鳥かごの中では決してもらえなかった「必要とされている感覚」を、彼女からは感じることができ、
弱り切っていた私の心を、彼女の存在が支えてくれていました。
ですが、このような状況にも関わらず、野良猫男子の本能は消えません。
ある年のクリスマスイブ。
彼女とレストランでディナーを楽しんでいた帰り道、ふとした瞬間に、自分から別の男性の話題を振ってしまったんです。
やめようと思いました。
何度も心の中で
「これは絶対に言ってはいけない」
「彼女も悲しむし、自分だって彼女が悲しむ姿はみたくない・・」
この話になればいい雰囲気が壊れると分かっていました。
でも止められなかったんです、自分の意思の力では。
案の定、大喧嘩になりました。
彼女は泣きながらこう言いました。
「私のクリスマスイブ返してよ」
「なんでいつもこうなるの」
「私が、もうかわいそうだよ・・」
この涙を見ながら「また彼女を傷つけてしまった」と自己嫌悪に襲われます。
それでも、心の奥底ではこの状況を見て、どこか安心している自分がいました。
これが野良猫男子の正体です。
幸せになりかけると、自分からぶち壊す。
全部、自作自演なんです。
幸せになれないのは、誰のせいでもありません。
幸せにしないようにしているのは、誰のせいでもない自分自身でした。
【第4章】心理学と出会って気づいたこと
結婚生活が破綻し、うつ病と診断され、離婚裁判を1年8ヶ月闘いました。
その最中に出会ったのが、心理カウンセリング。
半年間、何度も申し込みを迷って、やっとの思いで申し込みをしたんです。
初めてカウンセリングの電話をかけた時、手が震えて心臓がバクバクしていました。
その時、担当した女性カウンセラーが最初に言ってくれた言葉を、今でも覚えています。
「よく勇気を出してお電話してくれましたね。偉いね」って。
この一言で「今までの全てが分かってもらえた」と感じました。
なぜだかわかりませんが、気がついたら涙を流しながら話していました。
カウンセリングを通じて、少しずつ自分の行動パターンの正体が見えてきます。
愛情を試すのも、音信不通にして逃げるのも、親密になると冷たくなるのも、全部「見捨てられる恐れ」から来ていた。
自分で自分の事が理解できて、どうして感情が揺れたり、変な想いが湧いてくるのか?という原因や理由がわかると、ホットした安心感を感じました。
そして、当時のカウンセラーさんの進めもあり、戸籍謄本を辿って、35年ぶりに生き別れた母親と再会することに。

玄関で母親の顔を見た瞬間、崩れ落ちて泣きじゃくりました。
「お母さん、ずっと逢いたかったよ。淋しかったよ」
母親は私を抱きしめながら言いました。
「お母さんはシンゴを捨てたんじゃないよ。ある日突然、連れて行かれたのよ」
35年間「自分は捨てられた」と信じていた前提が、この瞬間に崩れました。
私は愛されていたんです。
ただ、そのことを知らなかっただけでした。
【第5章】最後の恋愛で学んだ「手放す」ということ
離婚成立後、ずっと支えてくれた彼女にプロポーズしました。
でも、結婚式場は決まらず、日程も決まらず何もかもが上手くいきません。
そしてある日、彼女から「気になる人がいる」とメールが届きます。
そして「身体の関係もあるよ」と告げられます。
離婚裁判も終わり、ようやく一緒になれると思った矢先でした。
師匠にこの話をすると、こう言われました。
「お前はまな板の上の鯉だ。もう何もできない。ただ彼女が決めるのを待つだけだ」
今までパートナーをコントロールすることでしか安心できなかった私にとって、「待つだけ」は地獄でした。
毎日、悪魔の声が聞こえてきます。
「お前は振られたんだ」
「また一人ぼっちだな」
「お前が幸せになれるわけがない」
それでも、人生で初めて相手の意思を尊重し、選択を委ねました。
3ヶ月後、彼女から別れを告げられます。
引き止めたい気持ちは溢れていました。
以前の私なら、どんな手を使っても引き止めていたでしょう。
でも、この時だけは彼女の選択を受け入れました。
それは、彼女と音信不通になり、3か月という間、自分と向き合ったことで、少しは成長したのかも知れません。
そして8ヶ月後・・。
全くの不思議なんですが、神戸での所属していた心理学スクールで、今の妻と出会い、再婚しました。
野良猫男子でも変われたんです。
【締め】あなたの彼も、嫌いで逃げているわけではないかもしれません
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
あなたの彼が距離を置くのは、あなたを嫌いになったからではないかもしれません。
かつての私がそうだったように、近づくほどに怖くなり、愛されるほどに逃げたくなる。
そんな心の構造を抱えている可能性があります。
ただし、一つだけはっきりお伝えしたいことがあります。
彼を変えようとしないでください。
野良猫男子だった私が変われたのは、誰かに変えられたからではなく、自分で気づいたからです。
あなたにできることは、彼を追いかけることではなく、あなた自身が消耗しない関わり方を知ることです。
そのための具体的な方法を、7日間のメール講座でお伝えしています。
1日1通届くメールを読むだけで、彼との距離感や、やってはいけない関わり方が少しずつ見えてくるはずです。
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