【お悩み相談】「仕事を辞めたいですでも、辞める勇気がありません。」その言葉の奥にあるもの

こんばんは
心理カウンセラーのヤタです。

今日は、お悩み相談のお話。

「仕事を辞めたいです。でも辞める勇気がありません」

先日、あるクライアントさんからこんな相談を受けました。

彼女は30代後半で、今の会社に入って7年目。

仕事は嫌いじゃないし給料もそこそこある。

でも、毎朝目が覚めるたびに、胸のあたりがずしんと重くなり「今日も行かなきゃ」と思うだけで、布団から出るのに30分かかってしまう・・。

もう「仕事を辞めたい」と思ったのは、実は1年以上前からだそう。

でも、彼女は動けませんでした。

「今辞めたら周りに迷惑がかかる」
「次が見つかるかわからない」
「もう少し頑張れば、状況が変わるかもしれない」

そうやって自分に言い聞かせながら、気づけば1年、2年と過ぎていく。

彼女はこう言いました。

「私、優柔不断なんです。だから決められないんだと思います。」

実はヤタはその言葉を聞いて、少し違うことを感じていたんです。

もしかしたらあなたにも、似たような経験があるかもしれません。

「辞めたい」と思いながら、辞められない。
「変わりたい」と思いながら、変われない。
そして最後に、「自分の意志が弱いから」と、自分を責めてしまう・・。

目次

多くの人が勘違いしていること

こういう相談を受けたとき、世の中の多くのアドバイスはこう言います。

「転職サイトに登録してみましょう」
「自己分析をして、本当にやりたいことを見つけましょう」
「まずは行動あるのみです」

もちろん、それも間違いではありません。

でも、私はこれまで5,000件以上のカウンセリングをしてきて、あることに気づいたんです。

それは・・

行動できないのは「転職の情報」が足りないからではないということ。

自己分析シートを100枚埋めても、転職サイトに10個登録しても、「決める勇気」が湧かない人は、やっぱり湧かないんです。

なぜなら、この相談の本当の問題は「転職するかどうか」ではないからなんですね。

実は問題は「転職」ではなく「〇〇」だった

彼女とのカウンセリングを重ねていく中で、少しずつ見えてきたことがあるんです。

それは、幼少期時代の体験。

彼女は子どもの頃から、家族の中で「いい子」を演じていました。

親が喜ぶ選択、周りが安心する選択を、無意識に選び続けてきた人だったんですね。

進学先も、就職先も「自分がどうしたいか」より先に「これを選んだら、誰にどう思われるか」が浮かんでくる。

これって、心理学では「他人軸」と呼ばれる状態。

簡単に言うと「自分の本音より、周りの反応を優先してしまうクセ」がついてしまっているんですね。

このクセがあると、何が起きるか。

「辞めたい」という本音はちゃんとあるのに「辞めたら周りにどう思われるか」という不安も、同じくらい強く出てきてしまう。

そして人は、本音と不安がぶつかったとき、たいてい「不安」の方を選んでしまいます。

なぜなら、人は安心感を感じたい生き物で、不安を避ける方が、短期的には安全に感じるから。

つまり彼女が動けなかったのは、優柔不断だからでも、意志が弱いからでもありません。

長年かけて「自分の本音を後回しにする」ことに慣れすぎていただけなんですね。

(あたり間の習慣化になっていたわけです)

これは、5,000件以上の相談の中で、本当によく見てきたパターン。

「転職したい」という相談の奥に、実は「自分の気持ちを我慢するクセ」が隠れているというの、彼女だけの話ではなく、驚くほど多くの人に共通しています。

仕事だけの話じゃない

そしてこの「本音より周りを優先するクセ」は、仕事の場面だけに出てくるものではありません。

・恋愛でも、本当は違和感があるのに「彼を怒らせたくないから」と言えない。
・夫婦関係でも、本当は不満があるのに「波風を立てたくないから」と飲み込む。
・親子関係でも、本当はしんどいのに「親を悲しませたくないから」と我慢する。
・友人関係でも、本当は誘いを断りたいのに「嫌われたくないから」と付き合う。

全部、根っこは同じです。

「自分がどうしたいか」より、「相手や周りがどう思うか」を優先してしまう。

このクセを持ったまま、転職先を変えても、パートナーを変えても、環境を変えても・・。
また同じところで、同じように苦しくなってしまいます。

ここで大切なポイントは

変えるべきものは「環境」ではなく 「自分の心に素直に生きているかどうか」 です。

これは大げさな話ではありません。

「今日、何を食べたいか」を自分で決める。
「今、疲れているから休みたい」と正直に言う。

そんな小さなことの積み重ねが、実は人生全体の選択にまでつながっているんですね。

今日からできること

彼女には、こんな宿題を出しました。

1日1回「自分がどう感じたか」だけをノートに書く。

出来事ではなく、感情だけです。

「今日、上司にこう言われて、モヤっとした」
「あの誘い、本当は断りたかった」
「あの選択、実は自分でも納得していなかった」

これを1週間続けてもらいました。

すると彼女は、あることに気づいたそうです。

「私、こんなに毎日、自分の気持ちを飲み込んでいたんですね・・」

これが最初の一歩です。

「転職するかどうか」を決める前に、「自分は今、何を感じているのか」に気づくこと。

いきなり大きな決断をする必要はありません。
(いきなりの選択はギャンブルですからね)

まずは
・小さな場面で、一回だけ「本当はイヤだ」と思ったことを口に出してみる
・「どうしたい?」と、自分自身に問いかけてみる
・誰かに合わせる前に、3秒だけ自分の気持ちを確認してみる

そんな小さな一歩からで大丈夫です。

おわりに

「仕事を辞めたい。でも辞める勇気がない。」

この言葉の奥には、たいてい「転職」よりもっと根っこの問題が隠れています。

それは、あなたの意志が弱いからではありません。
これまで長い時間をかけて「自分の本音を後回しにする」生き方が、 ただ習慣になってしまっている可能性があります。

だからこそ、まず必要なのは「行動力」ではなく「自分は本当はどうしたいんだろう?」と、自分自身に問いかけてあげて下さいね。

もしこの記事を読んで「私も同じかもしれない」と感じた方。

こうした「自分軸」の話は、心理学講座や個別のセッションでも、よく扱っているテーマです。

もしもう少し深く自分と向き合ってみたいと思ったら、まずは、無料の現状把握診断を受けてみて下さいね。


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